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ビタミンDが結腸癌を阻止するか
    記事番号:43
    記録日  :Jan21/2004,10:08
    記録者  :Admin

3100人以上の専門家の研究結果によれば、日常食に豊富なビタミンDを摂っている人は潜在的に結腸癌の成長を抑止しているようである。

ミルクや魚に含まれるビタミンDを日常の食生活の中で多く摂っている患者は、より摂取量の少ない患者や或いはビタミンDを摂取していない患者に比べポリープの発生が40%も少ない。

この研究は、穀物繊維の摂取、及びアスピリンやイブプロフェンのような鎮痛剤の規則正しい服用がポリープの進展リスクを減少させ、反面、喫煙や重度の飲酒、またポリープの家系はそのリスクが高める、と言う以前の研究を裏付けるものでもあった。

日常的高カルシウムの摂取は結腸癌リスクの減少と関連しており、ビタミンDはカルシウムの体内吸収に必要とされる。然しながら、ビタミンDそのものに抑止的効果があるという証拠は希薄である、と主任著者でありオレゴン州ポートランドのVeterans Affairs Medical Centerの消化器病学者であるDr. David Liebermanは述べている。

この調査は、1994〜1997年に結腸鏡検査と呼ばれる結腸癌スクリーニング検査を恒常的に受けていた50〜75歳の主として男性が対象となっている。この検査は、フレキシブルチューブを直腸から小腸大腸に至るまで長々くねくねと挿入し、異常部位を探索除去するものである。

アメリカ癌協会は、50歳から始めて10年毎に1度直結腸癌のテストを受けるよう薦めており、毎年約147,000人のアメリカ人が診断を受けている。

この研究の参加者は検査前に、食生活、家族の病歴、及び生活習慣等健康問題に関する質問表調査に回答した。
参加者は、ビタミンDを生産する皮膚内の化学物質と相互作用し且つビタミンの主要供給源となる日光浴についての質問はされかった。
成長したポリープは299人の患者に見つかり,30人の患者に結腸癌が見つかった。

毎日645国際単位のビタミンDを摂取していると報告している患者は、摂取量がそれ以下か全く摂取していない患者と比較し、成長ポリープに掛かる比率は40%少なかった。
専門家は、成人は毎日200〜360国際単位のビタミンDを摂取することを薦めている。

ビタミンDの食物源には、いく種類かの魚や栄養強化ミルクが含まれる。例えば、テーブルスプーン1杯の鱈㋨肝油は1360国際単位,3.5オンスのサーモンは360国際単位、カップ1杯の栄養強化ミルクは100国際単位のビタミンDを含有している。

栄養剤はしばしばカルシウムと一緒になっており、多くの場合最低200国際単位を含有している、とLiebermanは述べている。

ニューオリンズ州Ochsner Clinic Foundation の直結腸外科のchairmanであるDr. David Beckは、ビタミンDとポリープが出来るリスクの減少との関連性は驚くべきことではない、と述べている。
然し、Beckmanは、研究者たちは参加者にビタミンDの豊富な食物または栄養剤を与えるということより質問表調査の方を頼りにしているが故に、彼らがどれだけ正確にビタミンの必要摂取量を査定できたかが問題である、としている。





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